派遣社員の特徴
派遣社員を解説するにあたっては、「企業(使用者)」「労働者(派遣社員)」「派遣会社(雇用主)」という三つが関連を解説する必要がある。
派遣社員は、労働契約自体は「派遣会社」と締結しており給料の支払いのほか、社会保険(年金+健康保険など)は派遣会社から支払われる。
そして、派遣先(つまり派遣社員が実際に働く会社)では、派遣社員に対して指揮命令(仕事に関する指示など)を与えることができるようになっている。また、労働内容については、派遣会社と企業との契約内容に基づいて行い、この契約以外の業務を行うことは原則できない。また、残業などに関しても契約により定められる。
派遣社員の給料体系については、一般には時給計算となる。また、交通費などの諸手当に関しては派遣会社により異なるので、派遣社員に登録する場合は確認する必要がある。
派遣社員の種類
前述の通り、派遣社員には、「一般派遣社員」「特定派遣社員」「紹介予定派遣社員」「新卒派遣社員」という4つの種類がある。
・一般派遣社員(登録派遣社員)
労働者は、派遣会社に登録しておき、企業から派遣の仕事が派遣会社に来たときだけに派遣社員として仕事を行う。仕事の依頼がない期間給料は発生しない。
・特定派遣社員(常用派遣社員)
労働者は派遣会社に正社員として常用雇用され、派遣の仕事が派遣会社に来た場合は、企業に派遣される。
・紹介予定派遣社員
紹介予定派遣とは、派遣社員を一定期間後、その企業にて正規採用するのを前提に派遣される社員のこと。一定期間(最長6ヶ月)後、派遣社員と派遣先の企業双方の同意の下で派遣社員はその会社で正規雇用される。
・新卒派遣社員
新卒派遣社員とは、派遣社員というスタイルで大学卒業後働き、一定期間後にお互いの同意の下で正社員などの形で正規雇用される。近年多い新卒のミスマッチを防止する効果がある。基本的には紹介予定派遣と同様のしくみだが、派遣会社で基本的なビジネスマナーなどの研修を実施するケースが多い。
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